つっぱることが男と勲章?

60代の男性とお話する機会があって、学生時代のことを聞きました。その方は福岡出身なのですが、かなり不良だったようで、事あるごとに喧嘩していたと言います。とても穏やかな面持ちにその影は見えず、半信半疑になりました。番長、チンピラ、ヤンキーなどのワードは私にとって遠い世界です。学ランも上を短くし、ズボンをダボダボにして履くのが流行ったそうで、髪の毛もリーゼント。とても想像できるものではありません。小説やドラマでそのような人を描いたものがあるのは読んでいて知っているのですが、身近で聞く機会はいままで殆どなかったので、とても新鮮な感覚でした。
「痛いのは嫌じゃないですか?」と聞くと「ヤだけど、売られたものは受けてたなァ。なんかね、時代だったしね。僕はそんなに強くなかったけど、のしたり、逆にボコボコにされたりはしたな。ボクシングとか空手とかやっているすごく強い奴と友達でね。それで助かったこともあって、友達って大事だよ。でも若かったからね」
思わず聞き入ってしまいました。「今でももし、いちゃもんつけられたら買います?」と冗談半分の私に「そうだね。きっとやっちゃうね」と朗らかに微笑って答えていて、男の人ってそうなんだなぁ、ってなんだか面白かったです。でも、物語の世界だけでいいな、と思いました。

対策を練らねば

30代半ばの友達と、この前、久しぶりに会うことになり、近所のカフェで待ち合わせてお茶を呑みました。その時に「昔は小説とか大好きで、純文学にハマっていたけれど、今ではもうなんか読めなくなってしまったのよね。なんでなんだろう」と話していました。私も不思議に思って考えたのですが、思い浮かびません。「生活になんか変化が起きたとか・・・」と、なんとはなしに呟いて、はっとしました。彼女は出産を体験したのです。それにより、子育てや家事など大変なことがかさんでいました。
「きっとそれだよ!」と言うと「ああ、そうかも」と同意が帰ってきました。読むことは、結構精神を使いますから、他にやらなくてはいけないことができるとちょっと距離が遠くなってしまうのかもしれません。それは今の私にしては少し寂しいことのように思います。
「物語が滑っていっちゃうんだよね。こう、頭に入り込まないの」確かに、疲れている時や体調不良の時、私もそういう事があります。あれが毎日続いて、ずっとそうだったら、読書離れしてしまうのかもしれません。なにかいい対処法がないか探しているのか未だに見つかりません。日常が慌ただしくなったとき、どれぐらい触れあえる時間が減ってしまうのでしょうか。なんとなく戦々恐々とします。

飛行機と宇宙の果てしなさ

とても風の強い日に飛行機に乗ったら、いつもより高度を上げて飛んでいるのか、空が深い色でした。雲の上なので、遮るものが何にもない上空は宇宙の蒼さでした。狭い窓から見あげて、今、自分が宙に浮いていることがとてつもなく不思議なことに思われ、また、怖くも感じたのです。
もしも、機体が360度透明だったら、相当に恐ろしいんだろうな、と妄想するとゾクゾクしました。足元が見えたらさぞかしヒュッとなることでしょう。「もしかして、もう開発されているのかしら」と思って、後日パソコンで検索したら「ヴァージンアトランティック航空」で通路の床底が完全にシースルーにしている旅客機が投入されるという記事を見ました。文字通りぞっとしました。他には、乗客が座る機体内部の壁面に機外の映像を映しだすというのも発見し卒倒しそうになりました。
まだ外国だからいいけれど、これが日本でされたらたまったもんじゃありません。「宇宙エレベーター」なんてものもあり、人類はここからどこに向かうのだろうと想像すると、その果てしなさに尻込みしてしまいます。平和で安全で飢えることがなくなればそれでいいな、という私にはもっと身近な問題がどうにかならないものかと、どうしても考えてしまうのです。とりあえず、SF小説を楽しむくらいが私にはちょうどいいのかもしれません。

タコを食べながら思い出したあの日

たこ焼きを食べて、ふと思い出しました。何年か前の正月、特に予定もなく暇だったので近所のかなり大きな公園に行った時のことです。時代はテレビゲームが興隆していますが、わりあい沢山の人が元旦らしい遊びに興じていて、なんとも微笑ましく、私は脇のベンチに座りながら持ってきた小説を読んでいました。すると、目の前を男の子が駆け抜けます。凧を上げるために走っていたのでした。
おじいちゃんと二人で来ているようで、龍の絵が空に浮かび上がるのを見ていたら、突然「違う! そんなんじゃいかん! 駄目だ! 下手くそが!」と孫を叱ります。あれこれ横から指図していましたが、やがては「かせ!」と、奪い取り、自分があげ出したのを見て、笑いをこらえる事が出来ませんでした。しかも、かなり上手いのです。風を読んでいる動きでした。
羽根つきをしている父と小さい娘もいました。この遊びの由来は、蚊に刺されないようにする、というものと、女の子に悪い虫(男)がつかないようにする、という願いが込められているらしいのですが、室町時代から続くこの風習がずっとこの先も続けばいいのにな、なんて事を思います。帰ったらお雑煮を食べて福笑いでもしようかしら、とのんびりとした一日でした。

重厚な稗史小説の書き手

司馬遼太郎の稗史小説を読んで来た私は、そこに書いてある事が史実だと信じていました。坂本竜馬、新撰組、大村益次郎等の歴史の偉人達を尊敬し、崇拝し、知ったつもりになっていたのです。しかし、司馬歴史観と呼ばれる創造なのだと気付いた時、戦慄しました。もちろん、登場人物は実際に実在していましたし、活躍した事などは本当が混じっています。しかし、人柄やセリフなんかは作られたものなのです。なぜそれを完璧な史実だと信じていたか、今ならそこを突っ込めるのですが、夢中になっていた時期は、何から何まで本当にあった事なのだ、と思っていたのです。
それは筆力がものすごいからだという事に気が付きました。歴史を俯瞰して見る視点、冷静であり、どこか温かさを感じる人物観。見事としか言いようがないです。小説は、言ってしまえば嘘で作られた世界です。それをいかに読者に現実っぽく見せるか、そこが技術であり、読者にとっての「面白さ」であるのです。
とくに私は、「燃えよ剣」の新撰組副長、土方歳三に夢中になりました。私の歴史好きはここから始まったのです。人を信じ込ませる、惹きつけるものというのはとてつもなく大きなパワーを感じます。大阪に記念館があるので、いつか行ってみたいな、と思いながら、やっぱり作者の土方にはどうしても惚れ惚れするのです。

勉強を楽しくする工夫

歴史の勉強に小説は最適です。私は学生時代、おおざっぱに流れを物語として読んで把握してきました。単語ばっかり覚えても面白くないので、ストーリーを楽しみ、それから要所の名称を暗記しました。そうすると、インプットしやすいので、とてもいい方法だと思います。物理や現国、古典なんかにも適用できます。とにかく大まかな物語さえあれば、そこの場面に名前を付けていくだけでいいのです。
最近知ったのですが、日本史の戦にはいろいろな名が用いられています。「戦い、乱、陣、攻め、役」などこれらには使う場面が決まっているそうなのです。なんとなく、語呂がいいからかな、なんて思っていましたが全然違いました。
「乱」は朝廷や幕府に対しての反乱や全国的な大規模の争乱に用いられるようです。「変」は革命を起こす事に対して使われ、「役」は戦争の事、「事変」は明治以降の軍が介入した騒動、「陣」は城攻めなど、「戦」は幅広く使われる。と、このように分けられているそうです。こういう振り分け方を知っていればさらに便利ですね。近頃は「わかりやすい!」と名のつく面白い参考書のような書籍も増えています。最初に選ぶべき物はなるべく簡単で、楽しく読めるものが良いのではないのかな、と思います。興味が持てないと、勉学は辛いですから。

友人の夢が私の夢に変わった

友人でシナリオライターを目指している人がいました。彼は事あるごとに「いつか有名になるから、俺の映画を見てくれよ!」と私に良い笑顔を見せていて、職に付かず、アルバイトで生計を立てていました。いつか叶うはずの夢を信じて。私は、彼にシナリオがいくつも載っている月刊誌を貸してもらい、毎月、それを楽しみにしていました。小説とは少し形態が違いますが、読むとなかなか面白いのです。
ある日、彼に「お金に困っている。貸してくれないか」と頼まれました。最初は「嫌だよ」と断りましたが、「どうしても家賃が払えない」と悲痛の表情で訴えてくるので、渋々、貸しました。「ありがとう、有名になったら倍にして返すから」と彼は言いました。しかし、その一週間後、彼は忽然と姿を消しました。バイト先や住んでいたアパートに行っても荷物も彼もまるっきり無くなっているのです。
その後、彼の作品は未だに上映されていないようです。どこかで頑張っているのかな、と、毎月自分で買うようにした月刊誌を読むたびに考えます。
なぜか分かりませんが、私もシナリオの勉強をするようになりました。彼の影響も少しはあるかもしれませんが、ただ、純粋に書く事が面白くて仕方がないのです。お金は返ってこなかったけど、彼が私にくれたものは大きかったようです。

地方に大きい本屋が欲しい!

関西地方に住んでいる女性の嘆きを聞いて、なんとかしなければならないなと思いました。その女性が言うには「地方に本屋が少ない。あっても、小さいか、ある程度大きくても、品揃えが少ない。だから、ネットの通販や電子書籍で間に合わせてしまう。もちろん、とてもいいシステムなんだけど、地方民も本屋の存続を望んでいる!」という事でした。本屋というのは、本を買わなくても情報が入る大切なツールで、都会から地方に引っ越すとそれを実感するのだそうです。交通の便の問題もあり、なかなか経営は難しいのだと思います。しかし、地方の人も本屋の存続を願っているのです。
私にもし、ある程度のお金があれば、大きな書店のない地方にでっかい店を構えるのに!と悔しく思います。ちょっと遠くても足を運びたくなる書店、品揃えが豊富で、ある程度寛げて、コミュニティスペースがある。大きな駐車場があり、新刊が出れば作家のサイン本も置いてあって、観光地にもなるような素敵な憩いの場。東京都内の大型店はある程度遠くても定期的に行きたくなります。そういう書店を地方にも建てられないものでしょうか。毎月イベントを開催し、作家にも講演会をやってもらう。コミケのようなスペースも設け、漫画や小説の書き方等の講義も受けられる。自主出版も流行っていますから、そういうものも作れて公開できる。本関連の総合的な商業施設です。
地方から本の発信できるとしたら、素晴らしい事ではないでしょうか。YOUTUBEを使って、お勧め本を魅力的に紹介したり、できる事は沢山あると思うのです。

雑誌の世界の奥深さ

「暮しの手帖」という雑誌を書店で見かけた事がある人も多いのではないでしょうか。日本の家庭向けの雑誌で、昭和23年に創刊されました。設立したのは花森安治と大橋鎮子で、商業主義に左右されないポリシーを持った雑誌です。
昔刊行されたモノを所持している方がいて、ネットで紹介されていました。それを見て、私の心は躍りました。なんて中立的で、なんて読者に親切なのでしょうか!いろんな企業の製品で実験をし、どれが一番いいかを本当に公平に検証しているのです。製品の質が悪いとかなり辛辣に酷評をしていたりもして、その思い切りの良さに平伏したくなるほど。特にトーストのでき具合を実験するために、4万3千枚焼いた!というのはなんたる執念なのでしょうか。(コストがかかるので、近年はそういった特集は組まれていないみたいなのですが)
雑誌の奥深さに興味を持ち、今までに発行された面白いのはないかとパソコン上で探す旅を始めました。同じ事に興味を持った方がいるみたいで、結構出てきます。まずは「野宿野郎」という雑誌、もう、題名だけで面白いです。それから「月刊住職」という住職専門雑誌、簡単に剃髪できるヘアーカッターの広告が入っていて、感慨深いものがあります。
ファッション雑誌はよくみるのですが、こういう専門的なマイナー雑誌を手にとる機会は殆どなかったので、これから雑誌のチェックをしていきたいと思いました。

読書グッズで快適生活

本を読むとき、あると便利なモノを紹介したいと思います。ネットで探してみると、読書用品専門店、というお店もあってなかなか面白いです。まずは、ブックライト。表紙に挟むタイプの専用ライトです。夜の読書タイムにはとても重宝します。眼が悪い人のためには読書用の拡大鏡ルーペがあります。お次はいろいろな種類がありますが、読書用スタンド。寝ながら本を読めるのでとっても便利。さらには本を手で支えなくてもいいので、腕も疲れません。また、ページの破れを直せるグッズなども存在します。経年劣化した本は割と破れたり、表紙から外れてしまったりしてしまいがち。そんな時役に立つのです。値札を綺麗に剥がせるグッズも存在します。古書店や古本屋で買った本には値札がついてあるものが多いので、外したい方は、こちらを利用してみましょう。
私も考えてみました。読書用、便利グッズ。冬の読書は指先が寒くって辛いです。軍手をすればいいけれど、軍手はあんまり可愛くないので、可愛い読書用の手袋。指先に滑り止めがついていて捲りやすい。ひじょうに重宝すると思います。それから、次は未来に期待する製品です。「再現スクリーン」これは本の世界を瞬時に再現してくれるスクリーンです。戦国時代や江戸時代など、想像だけでは難しいので、こちらがあれば奥行きも掴みやすくていいなぁ、と思います。それから、食べ物なんかもこちらで再現できたらいいな、と思います。人物は想像を楽しみたいので、人物以外の物が瞬く間にスクリーンに映ったら素敵な事だと思いませんか?ぜひ、科学者の皆さまに頑張っていただきたいです。

いつまでも夢みる少女でいたい……。

なぜ私がこんなにも小説を年がら年中読んでいるかといえば……。そう、それは夢を見ていたいから。恋をしていたいから。 そんな願望を叶えてくれるる夢小説。好きなあの人から名前を呼んでもらえるだけで胸の高まりがやみません。